丸に剣片喰

丸に剣片喰の画像素材。高精細フリー画像

現代でも定番家紋の一つとしてお馴染みの丸に剣片喰紋。しかしその意味や由来については案外知られていないもの。そこで今回は、この丸に剣片喰紋について詳しくご解説。家紋を辿ることで家系やルーツの手がかりを得られる事も。

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[丸に剣片喰]紋とは[片喰]紋の一種です。片喰紋は、カタバミ科カタバミ属の多年草であるカタバミをモチーフにして図案化された[植物]紋です。

数ある植物紋の中でも[藤]紋や[桐]紋に並び、5大紋の1つに数えられるほど、日本に広く普及している紋種でもあります。そんな片喰紋の中でもこの丸に剣片喰紋は、一番の占有率を誇るとされています。

ここでは、その丸に剣片喰紋が広く用いられるようになった由来や、その文様に込められた意味などを解説しています。

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片喰紋に込められた意味とは?

丸に剣片喰紋は、一般的には植物紋に分類されますが、その図案の中に、尚武紋である[剣]紋が組み合わされています。家紋の長い歴史の中で、元の片喰紋から派生した形というわけです。

ここには一体どのような意味合いがあるのか、まずは[片喰]の側面から見てみましょう。

片喰草。小さくて黄色い花と、ハート型の3枚葉が特徴。

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かつての日本人とカタバミ

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そのような背景と、植物としての特徴である、一度根付くとなかなか根絶できない事や、繁殖力が強い事が「(家が)絶えない」「家系の発展」に通じる事などから、とくに家系の盛衰の現実に直接的に晒されがちとなる、武家を中心に縁起物として捉えられ、家紋として用いられるようになったといいます。

続いては[剣]の側面から意味合いを探ってみます。

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青銅製の剣。丸に剣片喰のモチーフの一つ。

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日本刀。丸に片喰紋のモチーフは、こちらではない。

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片喰紋が普及した由来とは?

片喰紋は、先に解説したように家紋の成立する以前より、身の回り品などの文様に用いられていましたが、室町時代に家紋として武家階級を中心に大流行します。

鎌倉幕府滅亡後に足利氏と覇権を争った清和源氏の名門・新田氏や、後の戦国時代に頭角を現す長宗我部氏・宇喜多氏、三河松平家(のち徳川家)の譜代・酒井氏などが主だった使用例でしょうか。

武家が用いた際に、元のしぶとさの意味合いに尚武的な象徴である[剣]を加えて、より武門にふさわしくなるよう派生したものが剣片喰紋と言われています。

日本刀一千年の歴史も文様にはかなわない?

江戸時代になると、庶民階級にも家紋の普及が始まります。庶民には名字の公称が許されなかった背景もあり、家の区別に家紋が用いられたのです。

それまで、家紋に縁のなかった階級までが家紋を用い始めたのですから、なぜその家紋になったかの由来に、いちいち特別な謂れが存在するとも限りません。

大抵の場合は、単に形が気に入ったであるとか、お公家やお武家などの由緒正しい家系にあやかっている、といった理由がほとんどであると言われています。

その名残は現代にも。

実際、片喰紋を含む[5大紋]の中でも、[藤]紋は日本史上最大の名門氏族とされる、藤原氏がルーツであるし、[桐]紋は天皇家の替紋で、かつ時の最高権力者が用いてきた紋です。

さらに[鷹の羽]紋は、江戸期には大名・旗本合わせて120家が用いたとされる、大小様々な武家階級御用達の紋で、[木瓜]紋は、五瓜や六瓜も含めれば、戦国期の有力氏族である、織田氏・朝倉氏・滝川氏などが用いたことでも有名です。

片喰紋も、鷹の羽紋に並んで、武家階級に重用された家紋であることを考えれば、庶民の間で流行した家紋の1つとしても頷けますね。かつて江戸幕府により、使用が厳しく制限された[三つ葉葵]紋を思わせる型状も、普及を後押ししたとも言われます。

今では、ほとんどの都道府県で占有率がベスト5に入り、そのうちの半分の地域で、ベスト1となるほど広く普及してる家紋で、20.000種を超える家紋の中でもその普及率は、1位であるとも2位であるとも言われるほどです。

丸に剣片喰紋から家系は辿れるか?

そんな[片喰]紋の中でも、この[丸に剣片喰]紋は、一番シェアの高い家紋だとされています。ただの片喰ではなく、[剣]片喰のほうが、庶民の心を捉えたのかもしれません。

しかし、ただの[剣片喰]紋よりもそこから派生した[丸に剣片喰]紋のほうが普及したのはなぜなのでしょうか?

まず一番大きい理由とされるのは、本家から子孫が分家する際に、その区分を明確にする意図から、元の家紋に変更を加える事案が多かったというものです。

現代日本人に最も馴染みのある家紋かも?

その中でも、圧倒的に一番多い変更のパターンは「元の文様を丸で囲う」というもの。本家よりも、枝分かれしていく分家のほうが圧倒的に多くなるので、必然的に元の文様の使用割合も少なくなります。

さらに、家紋を調度品などに描く際に、そのままの文様よりも、丸で図案を囲ったもののほうが収まりが良いからという、実用的な事情もあるようですね。

このように丸に剣片喰紋は、家紋として用いられた意味合いや、その由来も確かといえますが、それがゆえに現代では、ごくありふれた家紋ともいえます。そのため、代々の家紋が丸に剣片喰紋であるという情報だけで、家系のルーツを辿るのは難しいと言わざるを得ません。

しかし、ありふれた家紋(感覚的には、この丸に剣片喰紋が日本で一番普及している家紋のような気がしています。)ならではとも言えますが、現代でも様々な分野で、著名な人物を輩出しています。

映画界では小津安二郎監督や黒澤明監督、男はつらよシリーズの名優・笠智衆氏。芸能分野では、植木等氏・萩本欽一氏・桂文珍氏。政界からは、石破茂氏。野球界からは、川上哲治・元巨人軍監督。秋篠宮紀子親王妃殿下のご実家の川島家。など、例を挙げればキリがないほどです。

これらの人物とも、もしかしたら何らかのつながりがあるかもしれませんね。

丸に剣片喰紋のフリー画像素材について

[家紋素材の発光大王堂]は、家紋のフリー素材サイトです。そちらが目的の方、お待たせいたしました。以下のリンクからデータをダウンロードして頂けます。家紋のフリー画像を探しているけど、EPS・PDFの意味がよくわからない方は、ページ上部の画像をダウロードしてご利用下さい。背景透過で100万画素程度の画質はあります。

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丸に陰片喰
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