丸に橘

丸に橘の画像

丸に橘紋は橘紋の一種で、古来より日本固有の柑橘系植物である「タチバナ」の果実や葉っぱなどをモチーフにした家紋です。ミカン科ミカン属の一種でミカンの祖とも呼ばれています。

古来より日本に自生していた植物であるため、文化面での関わりも深く、その柑橘系の香りや葉が常緑である特徴(常緑は「永遠」を連想させる事から縁起ものとされる)から、様々な歴史書や和歌集にも登場してきました。

「源平藤橘」と総称される由緒ある姓の一つとされ、弘法大師空海や嵯峨天皇と並んで「三筆」と称された橘逸勢や数々の公卿を輩出してきた名門の橘氏の由来もこのタチバナから来ています。

「美しく散る桜」の意味合いから、桜紋を家紋として用いる武家が多かったのと対照的に、「常緑」という特徴に縁起を担いで、橘紋を用いた始まりが基本的に文人の橘氏であるというのも、面白い側面ですね。

しかし、全く武家が用いなかったという訳でもなく、その一番有名な例は、大河ドラマで有名な井伊直虎・徳川四天王の一人として有名な井伊直政・歴史の教科書でおなじみ、江戸幕府大老の井伊直弼などを輩出した井伊家でしょうか。

現在では、この丸に橘紋は20,000種を超えると言われる家紋の中でも有数の普及率を誇ります。十大紋の一つに挙げられるほど、ポピュラーな紋属なのです。

そのため、特定の名字に多い家紋という訳ではなく、元のルーツに関係なく広く親しまれる家紋と言えそうです。

この橘紋を丸で囲った図案が、丸に橘紋ですが、元の紋章を、丸や方形などで囲うのは、その形状にかかわらず、(本来、丸には丸の、方形には方形の由来があったのですが、実際は)元の家紋の使用者との兼ね合いに関係している事が、ほとんどであるとされています。

例に挙げると「本家」に対する「分家」や「主人」に対する「家来」などです。元の使用者と同じ図案を家紋とするのは憚られるので、区別のために何らかの囲いを加える風習から来ているとの事です。

このように、元の基本となる家紋を丸で囲ったものは、基本的に「分家」を表しますから、どの種類の家紋でも「丸に○○」といったものが必然的に多くなります。この丸に橘紋もその例にもれず、橘紋の中でも断トツに普及率は高くなります。

地域別では、全国にまんべんなく普及していると言って良さそうですが、あえて言えば、近畿地方に多く見られるようです。もとは東海地方の発祥である井伊家が江戸時代に近江を治めていたことが関係しているのかも知れませんね。

やはり、このくらい古来より普及している定番家紋ですから、ここから自分の家系やルーツを辿るのは難しいかもしれませんね。

以上が丸に橘紋の解説でした。その他の家紋の一覧ページは↓こちらから。

「この画像のデータがほしいよ」という方は、下にあるダウンロードリンクから本家紋のベクターデータをフリーでダウンロードしていただけますが、EPS・PDFの意味がよくわからない方は、ページ上部の画像を(これでも900万画素の高画質画像です。)ご自由にダウンロードしてお持ちいただいて構いません。これからも発光大王堂をよろしくお願いいたします。

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