今週の追加「家紋フリー素材」のご紹介
それでは今週も追加分を順にご紹介していきましょう。
「銭」紋の一種。徳川家臣・安倍氏の使用した家紋らしいです。この安倍氏は、信濃の名族・海野氏の流れという事から、同じく銭紋の「真田六文銭」を使用する真田幸村と共通の祖を持つ氏族になります。
この海野氏の一族は、銭紋を使用する系統が多いとどこかで読んだような気がします。
こちらも「銭」紋の一種。シンプルであるがゆえに多少パンチに欠ける印象です。陰紋のような線画になっているのも、繊細なイメージに拍車がかかっていると思います。もちろん描画もあっという間です。
とは言え、輪郭線でデザインされた家紋ですから、日向紋よりは手間がかかります。その上でこのシンプルさだと、余白が非常に目立つという事ですね。
「千切り」紋の一種。こちらは名前からして陰紋の一種ですね。陰紋は太さによって名称が異なります。ただの「陰」を基本に、線の太さに準じて「細陰」「中陰」「太陰」などの種類があります。
「鱗」紋の一種。日向紋と陰紋の鱗を上下逆さまで重ね合わせて、糸輪で囲った家紋。由来とか誰の使用とか調べてませんが、見た目が宗教チックですね。
「木」紋の一種。棒が二本ですが、円形の家紋素材作成枠(いつも使っている枠のこと)にどう収めるで四苦八苦。結局枠は無視しました。そう考えると家紋は、円形に収まるようなデザインが圧倒的に多いような気がしますね。
「木」紋の一種。大小さまざまな木を直違状に組み合わせた家紋。交差が多いため、割と難儀な仕事になりました。
「木」紋の一種。こちらも木を模した棒状の図形を直違状に組み合わせた家紋。ただし全て同じ大きさの図形となります。でも交差が多いという意味では、手間は同じようなものでした。
全部網羅しようと思っているので。
需要のあるなしに関係なく、出来る限りの家紋を素材化しようと思っていますので、自然と需要の謎な家紋も多く登場しますが、何卒ご理解賜るようお願い申し上げます。
それを言い出したら、家紋のフリー素材自体が謎需要のような気がしますが‥。
今回、棒二本が登場しましたが、当然、棒一本も存在しますし、ただの円の家紋も存在します。「それでいいのか?」という気もしますが、これが私達の文化のリアルなんだと噛みしめてこれからも家紋素材の作成にいそしみます。
それではまた来週。2019年11月20日 hakko_sato