中陰方喰

中陰片喰の画像素材。高精細フリー画像

[中陰片喰]紋は、定番家紋のひとつである片喰紋を[中陰=ちゅうかげ]の紋で表現したものですが、この"中陰"とは一体何を意味するものなのでしょうか?そんな疑問でいっぱいの中陰片喰紋を由来も合わせて解説しています。

[中陰片喰=ちゅうかげかたばみ]は、多年草のカタバミをモチーフにした"片喰紋"の一種ですが、片喰紋そのものの意味や由来については、こちらの記事で詳しく触れています。

※中陰片喰のベクターフリー素材をお探し方へ。[EPS][PDF]ファイルのダウンロードリンクはページの最後にあります。

中陰とは何か?

中陰は[ちゅういん]ではなく[ちゅうかげ]と読みます。"ちゅういん"は仏教用語での読みとなり、家紋における中陰とは何ら関連はありません。では、この中陰とは何なのかと言うと、これは[陰紋=かげもん]と呼ばれるものの一種になります。

"陰紋"?

[陰紋]とは主に、紋付きの和礼装などに紋を入れる際の表現方法の一つです。例えばこの[中陰片喰]紋。元は[片喰]紋と呼ばれる[日向紋=ひなたもん]で、これが通常よく見られる家紋のオーソドックスな表現方法です。

この元々の家紋の形状(日向紋)を輪郭線のみで表現したものが"陰紋"なのです。つまり日向紋と陰紋は"対"の関係というわけです。本来、家紋には"日向"だとか"陰"だとかいう概念は存在しませんでしたが、家紋の通常の表現に対して「目立ってはいけない・控えめにしたい」という状況に対応するために"陰"が生み出されました

このような概念は、家紋が広く一般に浸透し、その文化が成熟した江戸時代以降に誕生したと考えられています。※陰紋に関して、さらに詳しい解説に興味のある方は、下記のリンク先記事の後半部分を参照してください。

陰紋の中における中陰

陰紋にはスタンダードな[陰=かげ]の他に、[細中陰=ほそちゅうかげ][中陰=ちゅうかげ][太中陰=ふとちゅうかげ]などの種類にわかれています。これらの違いは輪郭線の太さです。

なぜ陰紋に種類があるのか?

なぜ陰紋に太さによる違いが生じたかというと、日向紋に対する"控え目さ"の度合いを測るためです

西洋と同じく、和の礼装にもランクが存在しますが、正礼装とされる最高ランクのものには、必ず黒染めの生地に家紋が日向紋で5つ入ります。この家紋が何らかの陰紋の場合は(つまり日向紋でなければ)、紋の入る数にかかわらず、正礼装とはみなされません

つまり一番目立つ日向紋が、最も格式が高くなり、それに対して紋が目立たなくなるほど、格としては下がっていくというわけです。同じ陰紋であっても、目立つかそうでないか(強調の度合い)によってさらに格の違いが設定されているのです。

中陰片喰の格は?

陰紋による家紋の強調の度合いは、輪郭線が太いほど紋が強調されると考えます。つまり格が高くなります。輪郭線が太くなればより日向紋に近くなるという考え方ですね。

中陰はスタンダードな陰に比べて、かなり輪郭線が太くしっかりとした図案になります。従って、陰は普段使いにより近く、中陰は正礼装により近くなるというわけです。ちなみに"陰"は[細中陰]よりもさらに細く表現され、"陰"の下には[細陰]という種類が存在します。

必ずしも略式の紋としての扱いばかりではない。

中陰片喰のような陰紋は、紋入れ時の表現方法のバリエーションの一つとしてだけでなく、日向紋に対して控え目な紋とされる事から、女性の用いる紋(女紋)としても用いられてきました。

あとは本家や主筋の家紋を受け継いだ際、元の家紋よりも目立たない・もしくは格を落とした形に変更を加えるために、利用されたりもしました。そのため中陰片喰のような略式の紋を、正式な家紋として用いる家系も一定数存在するようです。

以上が[丸に陰片喰]紋の解説でした。その他の家紋の一覧ページは↓こちらから。

中陰片喰紋のフリー画像素材について

[家紋素材の発光大王堂]は、家紋のepsフリー素材サイトです。以下のリンクからデータをダウンロードして頂けます。家紋のフリー画像を探しているけど、EPS・PDFの意味がよくわからない方は、ページ上部の画像をダウロードしてご利用下さい。背景透過で100万画素程度の画質はあります。

中陰片喰紋・ベクターフリー素材のアウトライン画像

※「右クリック」→「対象をファイルに保存」を選んで下さい。

中陰片喰の黒地に白抜き
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