ミシマサイコとネキリムシ・ヨトウムシとの経験を語ってみた。


以前に梅雨時の雑草との壮絶な戦いを振り返ってみましたが、今回もミシマサイコ栽培にあたって、少し気をつけておきたいことを一つ。


ミシマサイコを栽培するにあたって、その工程が順調に推移していれば、今回のお話はそれほど大きな被害につながるケースは少ないはずですが、今年の我々にはいくつかの要因が重なり、少しばかり被害が大きくなりましたので、その顛末を記事にしてみます。


何が原因でどんな被害が起こったのか?下の画像をご覧ください。

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少しわかりにくいですかね?実はこれ、葉っぱが根本まで無くなっているんです。


画像のミシマサイコは、生命力の強い個体のようで、地表から少しだけ葉が伸び始めていますが、こうなったミシマサイコは大半、枯れます。


最初は何が起こっているのか分かりませんでした。誰かのイタズラでハサミで切られているのか?


こんな時、素人は駄目ですね。時を経てひょんな事から気が付きましたが、実はこれ、虫に食われているんです。

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イモ虫系ですね。犯虫(?)はヨトウムシとネキリムシです。色や模様は様々なようで、この画像がどちらになるのかは分かりません。どちらにしてもヤガと呼ばれる類の蛾の幼虫です。


これはまだ小さな幼虫なので、地上で見つけることができますが、ヨトウムシやネキリムシの癖の悪いところは、昼間は土に潜って隠れていて、夜になると地上に這い出てきて食害に及ぶ事です。


食欲も大変旺盛です。一晩で葉を根本まで(地表ギリギリまで)食い尽くしてしまいます。それも複数株です。


最終的には、対象となる作物の茎を根本から食害します。


何も知らないでいると、朝に突然、複数のミシマサイコが消えていたり、茎と根が切り離されて、萎れていたりするわけで、にわかには何が起こったのか知る由もありません。


何より、数ヶ月かけてようやく茎が出現するまでに成長したミシマサイコのその茎を食べて枯らしてしまうのですから、腹が立たないわけがないですよねww

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先ほど、「いくつかの要因が重なり、被害が大きくなった」と書きましたが、どのような要因があったのかと申しますと、まず一つは、蛾の産卵場所が豊富であった事です。


蛾の産卵場所とは、ミシマサイコ自身の場合も有りますが、大半は雑草のようです。


今年の梅雨前後の一月あまりの間、水が切れない時期は同時に、雑草の発生も頻繁でした。


除草も行っておりましたが、とても追いつきませんでした。


更に隣の耕作放棄地や畦道など、圃場周りも蛾の産卵場所には事欠かない状態だったのです。


その雑草地で大きくなったネキリムシとヨトウムシが四方からミシマサイコの畝に向かって押し寄せたというワケです。


そんなに美味いのか?ミシマサイコ。


もう一つの要因は、通常のミシマサイコ栽培の工程から鑑みるに、我々のミシマサイコは、晩夏の時期とは思えない程、まだまだ矮小で脆弱だった事でしょう。


生育が遅れている理由としては、最初の発芽があまり上手くいかなかったためです。


発芽率が非常に悪かったため、再度の播種や、植え替えによる分散したミシマサイコの集中を図りましたが、当然、通常より、二ヶ月~三ヶ月くらい生育が遅れてしまう事になりますし、再度の播種時の種の残量も少なかったことから、総株数も少なくなってしまいました。(やらないよりはマシだったとは思いますが…。)


要するに、ミシマサイコの大きさも数も ネキリムシとヨトウムシの旺盛な食欲に耐えられる程のものではなく、さらに、ネキリムシとヨトウムシの数自体も多かったため、相対的に被害が目立ってしまったというわけです。


まぁ、これに関しても対策は考えてあるので、次回はそれほど大きな被害にはならないと思います。

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最近のうちの圃場の畝の画像ですが、等間隔で発芽したはずのミシマサイコに歯抜けが目立つのは、大半がこの虫による被害です。


ミシマサイコの発芽遅れは、その栽培において様々なトラブルを引き起こす原因になりますので、気をつけたいところですね。


サイコ一株に群がる4匹のヨトウムシ。この大きさまではまだ、地上で生活しますので、対処も容易です。

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彼らは、老齢幼虫となってから漸く土に潜り始め、いわゆるヨトウムシやネキリムシと呼ばれるようになるのですが、そうなっては手が出しにくくなりますし、被害も大きくなりますので、土に潜る前に手を打ちたいところです。

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